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モンゴル証券取引所へのIPO

モンゴルにも証券取引所があり、MSE(Mongolian Stock Exchange)といいます。

モンゴルが社会主義から民主主義へ移行するときに発足した、設立27年の取引所です。
設立当時、多くの元国営企業が上場しましたが、公募による資金調達が目的ではなかったようです。
その流れで現在でもMSEには多くの企業が上場していますが、実際の企業活動はなかったりと上場企業ではありえない状況があります。
そういった背景があるせいか、取引額も恐ろしく低く、マーケットとしての魅力はかなり低いのが現状です。

もちろんまともに活動している企業もあって、そういった企業がMSEの株価指数を表すTop 20 Indexという指数があります。
これは日本の日経平均みたいなものです。規模は圧倒的に小さいですが。
また、トップ20に入っている会社でもその株式保有構成が自社や個人で3分の2以上だったり、上場するメリットあるのかなと思える企業もあります。

そんなMSEですが、2018年はIPO(新規株式公開)の当たり年になると報道されています。
色々な会社がIPOし、今年はIPO数が過去最多だった2008年を上回るかもしれないと言われています。(最多と言っても6社でしたが・・・)

面白いところでは、Lendmnというフィンテック企業がMSEにIPOしました。
この会社は、スマホアプリを使って小口の融資を行う会社です。
5万〜100万トゥグルグという少額を最大30日間、無担保で貸し出すサービスを提供しています。
19,000人のユーザー(借り手)を獲得していて、今勢いのあるモンゴル企業です。
モンゴルでは高利貸しや質屋からお金を借りたりするのは当たり前ですので、この手のサービスは受け入れられやすいと思います。
給料日前にちょっと入り用で、なんて時に気軽に借入できますから。

また報道によれば、今後もMonos社(薬剤関係)、Ard Daatgal社(保険)、Ard credit社(信販)などの企業がIPOを控えているそうです。

モンゴルには経済情報番組を提供するブルームバーグTVモンゴリアがあります。
こんな小規模な市場に必要なのかとも思いますが。
実際番組は経済番組ですが鉱山関係のネタが多く見受けられます。
これもMSEが活発化すれば有益な情報源になるかもしれません。(ただしこれもモンゴルの政治家が関わっているので情報の正確性が確保されればの話ですが)

これからMSEも改革していき、活動実績のない不良企業が排出されマザーズぐらいのマーケットになるとモンゴルの株式市場も面白くなるかもしれません。



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